プレゼン|最後に忘れず伝えたい一言

学んだこと気づいたこと

プレゼンテーションの目的。それは「聞き手が聴きたいと思うコンテンツを伝え、結果として行動してもらうこと。」です。

(プレゼンの目的についてはこちらの記事で詳しく解説しています。)

これを実現するにはプレゼンの最後のクロージングのステップで、聞き手の心の中に明確な杭を打つことにより、プレゼンの内容を忘れられないようにすることも必要不可欠です。

それができれば聞き手に行動を促せます。

一言で断言する

「クロージング」のステップで重要なことは「ボディ」のステップで話した内容のうち特に重要な箇所を整理して再度聞き手に伝えることです。

「結局はどうなんだっけ?」と聞き手に思われたままプレゼンを終わらせないためにも、最後にもう一度、ボディで話した内容の最重要箇所をはっきりと伝え、聞き手が頭の中を整理するサポートを行います。

  • 「それではまとめます。本日お話ししました内容のポイントは3つ。AとBとCです。」
  • 「これで本日のプレゼンは終了となりますが、今日私が伝えたかったことはたった一つ。AはBであるということです。」

上記のような言葉で、最後にもう一度話を整えましょう。

このとき聞き手の頭の中を整理し「友人に今日のプレゼンがどんな話だったのか説明できる」状態にすることを意識しましょう。

そのためにも「まとめ」は長くなってはいけません。長いまとめでは聞き手は余計に混乱します。

シンプルに本質だけを伝えましょう。

  • 要はどういうことか?
  • 一言で言うとなんなのか?
  • 結局何が言いたいのか?

この三つの疑問に答えられる形で短い文章でまとめます。

タイミングは、ボディのステップを話し終わったら、クロージングのステップの冒頭でまとめを伝えると言うのが定番です。

またこの時に、「まとめ」の内容さえ覚えておけばその他の詳細は忘れたとしても特に問題ない、と言うことも併せて聞き手に伝えるようにしましょう。

プレゼンを思い出した時の印象をよくする

クロージングではオープニングの時と同様に、話しての熱量を意識的に最大レベルまで引き上げて話すようにしましょう。

「終わりよければすべてよし」と言う言葉がありますが、プレゼンにおいても後から思い出した時には、クロージングの印象が思い出されることが多いものです。

つまり記憶はクロージングで決まると言うことです。

トリガーワードをセットする

記憶を思い起こす際に人はさまざまな事象の記憶を紐づけて、芋づる式に記憶をつなげ思い出します。

芋づる式の「芋のつる」の役割を果たす単語を「トリガーワード」と言います。

トリガーとは銃の引き金のこと。

トリガーワードが連鎖しながら、細切れの記憶を繋ぎ、最終的に目的に記憶を引き出すのです。

例えば食べた晩御飯の内容を思い出す場合。

  • 昨日は「長男の10歳の誕生日」 → 長男の好きな唐揚げを夕飯で食べた、と思い出す。
  • 一昨日は久しぶりに「妻とデート」した → お気に入りの中華料理屋さんで小籠包を食べた、と思い出す。
  • 3日前は「出張で大阪」にいた → お好み焼きを食べた、と思い出す。

このようにトリガーワードから晩御飯の記憶が引き出されています。

印象的な出来事をトリガーワードとして設定できれば、記憶はより引き出しやすくなります。

プレゼンの際にもクロージングでこのようなトリガーワードを聞き手にインプットさせるのです。

プレゼンを通じて伝えたかったメッセージ(主張)と。関連性が強いトリガーワードをあらかじめいくつか用意しておき、最後にそれらの言葉を使って、あなたの主張を強く訴えかけます。

トリガーワードを考える練習として、「あなたが自己紹介をする時に、あなたと言う人物を相手にしっかりと記憶してもらうために、あなたの自己紹介に対してどのようなトリガーワードを設定するか?」

幾つでも構いません。トリガーワードを考えてみると良い練習になります。

どのような単語が強力なトリガーワードになるかは、主張な内容や聞き手によって変化するので、これといった正解はありません。「何度も出てくる単語」が有力候補です。

ボディで繰り返し出てきた単語を、最後にもう一度トリガーワードとして強調して伝えるのがコツです。

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