みなさんの中にも友人や親戚の結婚式で新婦による手紙の読み上げに泣いてしまった経験のある方も多いのではないでしょうか。
結婚式での両親への手紙は感動を呼ぶプレゼンの代表的なものです。
なぜそれほどまでに聞き手を感動させることができるのかを考えてみましょう。
感動を呼ぶプレゼンの3大原則
聞き手の感情を揺さぶり感動を呼ぶプレゼンには3大原則があります。
- 聞き手の心の準備
- ストーリーの伝達
- 感情的な伝え方
結婚式での両親への手紙はこの3つを守っているからこそ、聞き手の涙を効率的かつ効果的に誘うことができるのです。
当然ながらあなたが感動を呼ぶプレゼンを行う際にもこの3大原則を意識する必要があります。
聞き手の心の準備ができている
結婚式の両親への手紙の目的はなんでしょうか?
「両親に感謝の気持ちを伝え、これからも暖かく見守ってくれるようにお願いする」
これが目的です。
(一般的なプレゼンの目的についてはこちらの記事を参考にしてください。)
これを知らずに参列者が新婦の話を聞き始めるようでは、状況をつかむためにエネルギーを使ってしまいプレゼンを聞いたり感じたりすることができません。
逆にいうと目的が事前に明確だからこそ「これから新婦が感動的な話をするに違いない」と言う心理状態で話を聞くことができます。
これは感動を呼ぶプレゼンを実現させるための一つ目の大原則です。
聞き手側が事前に心の準備ができているからこそ、その話の内容に対する集中力が高まるのです。
思い込みによる脳内補正にも期待できる
この大原則にはそのプレゼンが例えいい話でなかったとしても、聞き手側の心の準備さえ整って入れば「きっとこれは感動的な話であるに違いない」と言う思い込みによる脳内補正が行われるのです。
事前に相手と目的を共有し、心の準備をさせておくことでより好意的な反応を得やすくなります。
ビジネスにおけるプレゼンでも準備が必要なのは同じ
本題を切り出す前に聞き手とプレゼンの目的を共有しておくことは大切です。
例えば車の営業マンのプレゼンであれば
「本日はせっかく足を運んでいただいたので、前半ではお客様おのお困りの点や要望をお伺いし、後半ではもし私たちに課題の解決のお手伝いができそうであれば、ご提案させていただきます。 お時間を30分ほどいただいてもよろしいでしょうか?」
など自分の目的を共有します。
常に聞き手の心の準備ができているかを意識し、話し手と聞き手の間に共有された目的が明確になっている状態になってから話し始めることは、感動的なプレゼンを行うための第一歩です。
ストーリーの伝達がある
新婦の両親への手紙には必ず過去の物語が出てきます。
ストーリーを語ると、聞き手は自然に話の内容について頭の中にイメージを膨らませ、その時の雰囲気を感じ取ろうとするものです。
これによりプレゼンに臨場感が生まれ、聞き手を引き込むことができます。
逆にストーリーのない話には人は引き込まれないとも言い換えればす。
「プレゼンの中にストーリーの伝達を盛り込んでいる」
これが二つ目の大原則です。
感情的な伝え方をする
結婚式の両親への手紙では嘘はつけません。 実際にあったことだからこそ自分の話に感情を乗せることができ、手紙を読み上げることができます。
これが感情的な伝え方につながります。
話しながら当時を思い出して涙ぐんだり、微笑んだりするその伝え方が聞き手にリアルな話し手の感情を伝えエモーショナルな共感を呼ぶことができます。
これが三つ目の大原則である感情的な伝え方です。
話し手が意識して感情的な伝え方をすることで、聞き手の感情をざわつかせることができることは把握しておく必要があります。
まとめ
以上の3つの大原則を満たしているからこそ、聞き手の感動を強力に引き出すことができるのです。
【ポイント】
- 事前にプレゼンの目的を伝え聞き手に心の準備をさせる。
- プレゼンの中にストーリーの要素がありそれを具体的に伝えている。
- プレゼンの内容に嘘がなく、感情を乗せたエモーショナルな伝え方をしている。
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