この記事ではプレゼンの内容に聞き手が興味を持ってもらうためのプレゼンの「話の始め方」について解説します。
プレゼンの構成は以前の記事『プレゼン|基本の3部構成を覚えよう』でご紹介させていただいたように「オープニング」「ボディ」「クロージング」の参考性に分けることができます。ここではプレゼンテーションの本題であるボディについてのおはなしです。
「話の始め方」によって聞き手の聞き手の興味をプレゼンの本題へ即座に移すことができます。
当然ですが、関心を持っていない内容のプレゼンで聞き手が感動することはありえません。
3つの導入方法を覚えれば十分
効果的な「ボディ」ステップの始め方には実は3つのパターンしかあり得ません。
- 質問から始める
- エピソードから始める
- 結論から始める
質問から始める
最も効果的で、しかもどんなテーマでも使いやすい導入方法です。
ボディの冒頭で「皆さんに一つ質問があります」や「この中で〇〇についてご存知の方はどれくらいいらっしゃいますか?」などのと問いかけてみるのです。
このように冒頭で質問を投げかけ聞き手に考える時間を持たせることで、話し手が一方的に話し続ける状態になることを防ぐと当時に、プレゼンの内容に興味を持たせることが可能です。
この方法は3つの導入パターンの中でも最も使いやすいので、話術に自信のない方はまずは質問を使いながら本題に入ることを心がけてください。
そしてその場合の質問とその後の話の繋ぎ方には大きく分けて2つのタイプがあります。
プレゼンのテーマによってどちらかを使えばOKです。一般的には①の「課題を認識させる質問」が多くなるはずですが、②の「未来に期待させる質問」はそうでない場合に使えるので併せて覚えておきましょう。
①課題を認識させる質問
聞き手の抱えている問題や課題が、あなたのプレゼンを聞くことで解消する、と示すことで興味を持たせるタイプの質問です。
【例】「毎年年始に目標を立てるものの、なかなかその目標を達成できずに終わってしまうという方、どのくらいいらっしゃいますか?今後これまでと変わらない目標の立て方のままで不安はないですか?」
→「皆さんの課題を解決する方法を今日お伝えいたします。」
②未来に期待させる質問
聞き手に今課題があるかどうかに関係なく、今後もっと良くなる方法があったとしたら興味はありませんか、と未来への興味を引き出すタイプの質問です。
【例】「『年間後60万円多く貯金できる方法があります!』」と言われたら、ご興味はありませんか?」
→「今日は皆さんに月々後5万円多く貯金できる方法をお伝えします」などと繋ぎます。
エピソードから始める
本題に入る前にあえて別のちょっとした話から始めることで、人が持つ「ストーリーに引き込まれる」という特性を利用し、興味を引き付けるストーリーテリングとも呼ばれる手法です。
エピソードには具体的に「経験談」「著名人の話」「ことわざ・古事成語・明言」「たとえ話」のいずれかを活用することがほとんどです。
プレゼント関連性の強いエピソードを持ち出して、うまく導入の流れを作ることができれば、聞き手の興味を一気に高められます。
ただし、このエピソードを使った本題への導入方法は質問を使った本題への導入方法に比べると若干何度が高くなります。
というのも自分のトーク1本で聞き手をエピソードの内容に引き込む必要があるため、緩急や抑揚のある話し方が求められるからです。事前にしっかりと話す練習をしておくことが必須ということです。
プレゼンに慣れてきたらぜひ活用してみると良いかと思います。
結論から話し始める
いきなり結論から話し始める方法もあります。
最初に本題の結論を伝えてからその理由について細かく解説していく方法です。
特にビジネスにおけるプレゼンでは多くの人がこのパターンを選択します。
このプレゼンが何を目的にしたものなのか明確にした上で、端的にわかりやすいロジックで聞き手に伝え、忙しい相手に負荷をかけないようにするためです。
この結論から話し始める方法は、質問を使った本題への導入と組み合わせることも可能です。
まとめ
どんなふうに本題を切り出すか、引き出しの数を増やしておくことはとても大切なことです。
そもそも引き出しを持っていなければいざという時に開くことすらできません。
まずは導入方法に3つのパターンがあることを知っておくことが第一歩。
それぞれの違いを認識して、少しずつでも場面に報じた使い分けができるようにしていきましょう。
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