プレゼン|笑いの要素は必要か

学んだこと気づいたこと

プレゼンテーションをする上で聞き手から「話がわかりやすい」と評価してもらうことは大切です。

話の意味がスッと理解できなければ、心を揺さぶる以前の問題になってしまします。

会場の雰囲気を決めるのは聞き手ではなく、話し手です。

どのようなテーマのプレゼンであったとしても、原則として明るく、軽やかな雰囲気でプレゼンを行うのが正解と考えています。

そのために必要になってくるのが「笑い」です。

関西人ならまだしも(偏見)笑いをとることにハードルを感じる人は少なくないと思います。

とは言え、プレゼンにおいては、「大爆笑」は不要です。

しかし、聞き手に笑顔やちょっとした笑いが生まれるタイミングは絶対に必要です。

そうしたちょっとした笑いが起きない場合には、そのプレゼンが、話し手の独りよがりな内容となってしまっている危険性があると考えましょう。

聞き手に問いかけ、微笑みかけ、会話をしながら進めていくプレゼンであれば、自然と笑いが発生するはずです。

そして、そのように聞き手がリラックスした状態で行うプレゼンでは、話の細かいところまで聞き手が理解しやすいのです。

何は無くともまず笑顔

人の笑顔は、その人の印象を大きく左右します。

まずはプレゼンター自信が、楽しそうに満面の笑顔で語りかけることによって、聞き手を笑顔にし、会場の一体感を作ることが一番大切です。

アドリブには期待せずしっかり準備する

あなたのプレゼン原稿を読み直してください。

そしてもしその原稿の中に、聞き手の笑いが起こるであろうと思われる箇所がひとつもなかったら、笑わせるためのネタを意図的に仕込んでおきましょう。

本番で、アドリブで気の利いたジョークをいうなんてことは、話すことを仕事にしているプロでもなかなかできない高等技術です。

そんなレベルの高い難題を自分に課してはいけません。

人前で話すことが仕事の政治家も、大事な演説ではちょっとしたジョークを意図的に混じえ、何度もリハーサルをして原稿の細かい部分を書き直しながら本番に臨むものです。

笑いの素人である我々であれば、なおさら、事前に聞き手を笑わせるネタをしっかりと仕込んでおく必要があります。

ただしその際には、大前提として「プレゼン中に大ウケを狙ってはいけない」ということを覚えておいてください。

大ウケを狙って全力でボケると、うまくいくこともあるかもしれませんが、思いっきり滑ってしまう危険性も大きくなります。これでは本末転倒です。

プレゼン中に必要な笑いはホームランではなく、内野安打レベルの小さな笑いをいくつか積み重ねること。それこそが大切です。

その場の空気を柔らかくすることができれば大成功。

具体的には以下の5つの笑いの起こし方を参考にしてみてください。

  • テレビなどでよく耳にする流行りのキーワードを取り入れる
  • ユーモアのある「たとえ」を用いて、オーバーに表現する
  • 誰もが突っ込める「わかりやすいボケ」をサラッという
  • 自己紹介で自虐ネタを用いる
  • 擬音、ジェスチャーでオーバーリアクション

テレビなどでよく耳にする流行りのキーワードを取り入れる

プレゼン本番の真面目な話と、流行りのキーワードが持っている軽いニュアンスとの間にある、ギャップをりようすると、ちょっとした笑いを起こせます。

流行りのキーワードは、聞き手の層にもよりますが、テレビでよく見聞きする言葉を選ぶのが順当でしょう。

前年の「ユーキャン新語・流行語大賞」をチェックしてみると役立ちます。

この流行語をプレゼンの中に組み入れて話すことで、あまり「ボケた感」を出すことなく、真面目な話の中にある緊張感に、一瞬緩みを生じさせることができます。

そもそもあからさまにボケていないため、大きく滑ることはありません。

リスクを抑えた笑いの取り方ができるのです。

なおこの方法は、そのキーワードの流行りが過ぎてしまうとあまり笑いがとれなくなってしまうので、その点には注意しましょう。

「ユーキャン新語・流行語大賞の有効期限は半年程度です。

ユーモアのある「たとえ」を用いて、オーバーに表現する

これはうまく使うと非常に効果的です。これも同じく基本的に滑ることのない方法です。

ポイントは、極端ではあるけれどまとを得ている表現を使って、プレゼン中に言及する物事を「例える」ことです。この時に、中途半端な例えを使ってはいけません。

たとえばプレゼンの中で「見た目は怖いけど性格は優しいA部長」について触れるとすると、「A部長は、『ベジタリアンのライオン』みたいです」「『映画バージョンのジャイアン』みたいな存在です」といった感じで表現します。

聞き手がどういう層かによって意味が通じるかどうかは変わってくる点は要注意です。

このテクニックで取れる笑いは、そんなに大きなものではないですが、プレゼンではそれで十分なのです。

誰もが突っ込める「わかりやすいボケ」をサラッという

少々難易度の高い方法です。

あくまでもサラッと、自然い使うことができれば、滑るリスクを最小限にした上で、比較的大きな笑いをとることができます。

ポイントは「誰もが明らかに嘘だとわかることを、さも本当のようにサラッと伝える」ことです。

  • お腹が空いているか聞かれた時に→「はい、空いてます。ラーメン10杯は余裕ですね。」
  • 身長が高いですねと言われた時に右「まだ伸びてるんですが2m70cmくらいですかね。」

といった具合です。

ボケるといってもプロの芸人のように秀逸なボケをかます必要はありません。

シンプルにサラッと、誰にでもわかるようにを心がけてください。

自己紹介で自虐ネタを用いる

パンチトークでの自己紹介の時に、自虐ネタを使って笑いをとる方法です。

ポイントは聞き手としてはなかなか触れにくいけど、実は多くの人が気になっているであろうところに自ら踏み込むことです。

外見や声、年齢、失敗談などを取り上げます。

  • 「こんにちは、よく50歳くらいですかと言われますがまだ30代です。」
  • 「皆さん既にお気づきかと思いますが、声が非常に高いので合唱コンクールではいつもソプラノ担当でした。」
  • 「伊勢丹の紙袋みたいなスーツ着てる人として覚えておいてください。」

このように自己紹介と合わせて使いましょう。

誰も木津つけることなく笑わせられますし、そのままアイスブレイクにもなります。

意外に簡単なので、事前に自己紹介と絡めたネタを考えておきましょう。

擬音、ジェスチャーでオーバーリアクション

擬音やジェスチャーは、表現が極端に聞こえるため笑いが起こります。

大きな身振り手振りで一生懸命に伝えていると、それだけで自然と聞き手の笑顔が生まれます。

荒に擬音が多いと、よくわからないけれどなんだか楽しい気がしてきます。

  • わき汗でビチャビチャです
  • パッツンパッツンのTシャツが好きです
  • 筋トレしてバッキバキの筋肉をつけたいです

のような表現方法や音、それ自体が面白いという、シンプルな笑いの起こし方です。

以上のような舞台裏の努力によって、プレゼン中に笑いを発生っせることができたら、聞き手はリラックスし、楽しいプレゼンだったという印象がくっきり脳にインプットされます。

結果として、わかりやすかった、という感想を引き出すことにもつながります。

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