プレゼン|これだけは押さえておきたい身振り手振り

学んだこと気づいたこと

前回話しての表情の大切さについて書きましたが、それと同様に、視覚情報として聞き手が取得する重要な情報が、話し手の動作や仕草などのボディランゲージです。

こうした部分にも注意しつつプレゼンテーションを行えばあなたの主張したいメッセージをより強調することができます。

ステージ上を歩き回るのは自意識過剰

著名な経営者のプレゼンを見ていると、ステージ上を歩き回りながら話をする人が多数います。しかし、これを真似てステージ上を右へ左へ歩きまわりながら話すことは、あまりお勧めしません。

「右から左へ移動することで、視覚的にも時間軸の変化を理解させる」などの理由があるならいいのですが、意味もなくただ歩き回るだけでは、プレゼンん内容に抑揚をつけたり、メッセージの一部を強調したりする効果は期待できません。

話お手が著名人であれば、聞き手は「話し手に少しでも近づきたい」と思っているので、歩き回ることは聞き手にとってメリットがあります。しかし、そうでないのであれば、聞き手に視線を動かす負荷を余計に与えるだけなので、やめておくのが無難でしょう。

むしろ、「立ち方」と「手の動き」に意識を集中させてください。

「ラクな立ち方」は大抵だらしなく見える

まずは立ち方から意識していきます。

一度立ち上がっていただくとわかるのですが、大抵の人は普通に立っている状態だと、片足荷重になったり、膝が曲がっていたりする場合が多く、これでは周りの人からは「だらしない」という評価になってしまします。

正しい立ち方は、足を肩幅に開き、左右の足にかける体重を均等にした立ち方です。

胸を開き、猫背にならない。視線は前に向けましょう。

正しい立ち方からは話し手の自信を感じます。つまりプレゼンの説得力が増すのです。

お勧めしたいのが、自分がプレゼンをしている姿を、リハーサルの時などに録画してみてみてください。

自分のプレゼンを自分で見るというのは抵抗があるかもしれませんが、プレゼンスキルを高める練習法として大変有効です。

手の動きで強調する

手の動きによってプレゼンの内容に抑揚や強調を与えることができるので、うまく活用していきましょう。

今回はマイクを使っている場合と、使っていない場合の両方について解説します。

マイクを使う場合

まずマイクを持つ手についてですが、基本的には聞き手と反対の手で持つようにします。そして、マイクのヘッドの部分を顎につけておきます。

このスタンスをお薦めする理由は3つあります。

  • マイクと口の距離が一定に保たれるため、マイクが拾う声の大きさが安定する
  • 緊張からくる手の震えを抑制できる
  • マイクの動きが安定して見た目がスマート

さてこの状態であれば聞き手はフリーになります。

この手を使って、意図的に大きなジェスチャーをすることで、聞き手に具体的なイメージを持たせることが大事です。

  1. メッセージを強調する動き
  2. 感情を表現する動き

取るべき動きはこの2種類です。

手の動きはあなたの感情の高ぶりを示す役割をするので、動きによって聞き手の感情が触発されます。

メッセージを強調する動き

重要な箇所や、メッセージを強調したい個所では、その内容に合わせて特定の手の動きを使用すべきです。これも事前に「ここでは、このように手を動かす」とあらきじめ決めておき、何度も練習しておきましょう。

トランプ元米大統領の演説などをYouTubeで見てみると、意識的に同じジェスチャーを用いて、自らの主張の強調したい部分を印象付けていることがうかがえると思います。

感情を表現する動き

話し手の感情を手を使って表現します。

正しい表現の方法が決まっているわけではないので、ある程度は自由ですが、聞き手を動かすだけで驚くほど様々な表現を行うことができるものです。

身振り手振りは、少しオーバーな表現をするぐらいがちょうど良いです。

聞き手もただ聞いているだけでは飽きてしまいます。溢れ出たあなたの感情を、あなたの動きによって表現し、熱量にあふれた共感されるプレゼンを目指しましょう。

マイクを使わない場合

マイクを使わない場合は、利き手でないても、同様に左右対称に動かすか、腹部など自然に見える安定する部分に当てておき、あまり動かさないようにするかどちらかの方法を取るのが良いでしょう。

この時、使わない方の手をポケットに入れてしまうと、少しぶっきらぼうに見えてしまいます。

腹部に当てておく、腰の後ろに回すなどあらかじめ決めておくと良いのではないでしょうか。

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