周りの人は、あなたがとっている行動や表情といった「目で見ることができる要素」だけを頼りに、目に見えない「あなたの感情」を判断します。
気持ちや思いは言葉にしなければ伝わらない。感情は、表情など目に見える形で表さなければ、相手には伝わらないのです。
早速2つ質問です。
- あなたはプレゼンテーション中の自分の表情を見たことはありますか?
- それを見た聞き手は、あなたのことをどんな人だと思うでしょうか?
あなたがもしプレゼン中に緊張して硬い表情で話をしているのだとしたら、聞き手はあなたのことを「緊張しているな。自信がなさそうだな。話している内容も本当だろうか?」といった目で見ています。
緊張しているように見えて、実は全然緊張していなかったり、元々そういう顔だったりする場合も、聞き手の反応は同様です。
では逆に笑顔で話をしたらどうでしょうか?想像できますね。
聞き手は、あなたのことを「楽しそうで明るい人だな。話の内容にも自信がありそうだ。信頼できそうだ。」などと思うものです。
非常に単純ですが、話し手の表情は、このように聞き手が抱く「話し手に対する印象」や「プレゼン全体の印象」を大きく左右するのです。
笑顔と真顔でギャップを作る
ではプレゼン中にどういった表情をしていれば良いかというと、それはやはり「笑顔」です。
その笑顔をより強く印象に残すには、その対極にある「真剣な表情」も必要となります。
すべて笑顔で話すことができれば80点。笑顔と真顔の両方を支えていれば100点といったイメージです。
笑顔は相手の心理的なハードルを下げ、聞き手を話に引き込む力を持ちます。
一方で、笑顔の話し手が時折見せる真剣な表情には、「今は本当に重要なことを言っている」という強調の力があります。
実際にあなたの笑顔と真顔を鏡で確認してみましょう。
とにかく鏡の前で一度自分の顔を見てみてください。
まずは120%の笑顔を作ってみます。
思いっきり口角を上げて、目尻を下げます。
できましたか?
この顔があなたの、プレゼンの際のスタンダードな表情です。
笑いすぎと思うかもしれませんが、このくらいがちょうど良いのです。
さらに本番では緊張で表情が硬くなることも想定して、いつでも瞬時に120%の笑顔を作れるように、練習しておいてください。
次は全力の真顔です。
この表情は自分の主張を強調する場面で使うことになりますので、普通の顔ではなくインパクトのある真顔を作れるようにしましょう。
ポイントは「眉毛」です。
真顔というとどうしても無表情をイメージしてしまいますが、プレゼンのばにおいては、話しては一周んたりとも心をその場から話してはいけません。表情からそう連想させてしまってもいけません。そのため、無表情ではダメなのです。
鏡の前に立って自分のいつもの顔をみてください。そしてあなたの両眉毛を今の位置から5cm上に上げてください。5cmは流石にと思うかもしれませんが、大丈夫。
どうでしょうか?目が飛び出しそうなくらいに開かれていれば成功です。
これがあなたのプレゼン中に使う真顔です。強調のための真剣な表情です。
これまで笑顔で話していた人が、いきなりこのひょうじょうではなしはじめたら、聞き手も流石に、何やらとんでもなく重要な話をするのではないかと、あなたの話に注意深く耳を傾けることになります。
顔の筋肉のストレッチにもなりますので、是非毎朝練習してみてください。
基本笑顔で、ポイントに真顔
プレゼンで必要な表情は2つしかありません。
この2つの表情を瞬時に使い分けができるくらい、普段から練習をして体に覚え込ませておきましょう。
プレゼンでは、その時話している内容に合わせて、この2つの表情を使い分けてください。
「聞き手は話し手の言葉を聞いているのではない。表情から話の中身を推測しているだけなのだ」というくらいの気持ちで、あなたの思いを全面的に表現できる、巧みな表情を意識して作っていきましょう。
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