主張と理由があるプレゼンテーションを実施したとしても、それだけでは聞き手が抱いている「これまでとは違った状態、より良い状態になりたい」というニーズは満たされません。
なぜならプレゼンの目的でもある「行動」が伴っておらず、話を聞いただけで何も変化がないからです。
何も行動しなければ聞き手の課題が解決することはありません。
聞き手の行動を引き出すには、具体的に何を行えばいいのか、という話にまで落とし込む必要があるのです。
聞き手がすぐに行動に移せるよう、「何をすればこれまでとは違った状態になるのか?」という問いに、プレゼンの中で明確な答えを提供してあげましょう。
- 「引き続き頑張っていきましょう!」
- 「顧客とのエンゲージメントを強固なものにしていきましょう」
- 「コミュニケーション能力を高めましょう」
これらはダメな上司がよくいう言葉で、もちろん良くない例です。
こういった抽象的な表現だと、聞き手には「わかりにくい」という不満が残るのです。
聞き手がすべきことをもっと具体的に指示し、プレゼン終了後、聞き手に「この後、何をしますか?」と質問したら、すぐに行動の内容が返ってくる状態になっていなければなりません。
そこまでできて、はじめて「わかりやすかった」「是非取り組んでみようと思う」といったリアクションを引き出すことが可能となります。
コメント