プレゼン|専門用語でマウントを取ってはいけない理由

学んだこと気づいたこと

わかりにくいプレゼンテーションを行う人は少なからずいます。

総じてプレゼン中に専門用語や横文字を多く使うといった特徴があります。

そうすることで、本人は専門知識があることを聞き手に示すことができ、優越感に浸れるのでしょう。

しかし、聞いている人からすると専門用語や横文字が理解できないために、そのプレゼンがなんの話なのかわからなくなってしまします。

これではプレゼンのスタートラインに立っていないも同然です。

人間は自分の理解の枠組みの中でしか、情報を受け取れません。

わからない人に対して難しい話をするというのは、猿に対して日本語で話しかけているのと同じ状態です。

これでは相手も困るし、何よりこちらも時間の無駄なのでいいことはありません。

専門用語は相手に理解できるような例え話を利用しながら、簡単な例に置き換えるなどして伝えるのが理想です。

例えば、「『ドメイン』とはなんですか?」と聞かれたら、皆さんならどう説明しますか?

わかったつもりでいても、あらためて考えてみると、はっきり説明できないことが世の中にはたくさんあります。

ドメイン「全体の中に定義される部分領域。特にインターネット上に定められた部分領域のこと」

これが正確な定義です。

しかしよほどITに詳しい人でもなければ、こう説明されても、わかるようなわからないような、あやふやな感じがするのではないでしょうか。

正確なんだろうけれども、前提となる専門知識が少ないので、いまいち理解できないのです。

そこで、こういう時には誰でも理解ができる簡単な例えを用い、「インターネット上に存在する住所のようなもの」などと表現します。

こちらの方がより多くの人が理解納得できそうですよね。

「それは正確な情報ではない」と突っ込まれるかもしれませんが、そもそも、全く知識を持たない人に、厳密に専門用語を理解してもらうことは不可能である。と心得ておきましょう。

情報の正確さを求めた結果、プレゼンの全てが視界不能になっていまう事態に比べれば、

厳密に言えば意味合いが違うけれども、ニュアンスや全体像は伝わる。という状態の方がまだマシなのではないでしょうか。

プレゼンでは内容や表現を簡単な例えに置き換えて、小中学生でも理解可能なレベルで話すように意識してください。

元々話し手の方が優位な立ち部である分野において、聞き手に理解を求め行動してもらうのがプレゼンです。

専門知識や用語でマウントを取るのではなく、これからその知識をつけてもらう人たちを育てる先生になったつもりで、わかりやすいプレゼンの内容や構成を考えるようにしましょう。

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