こんにちは。
平成7年式の三菱デリカスペースギアロング前期型に乗り始めて初めての冬を迎えました。
走行距離は10万キロを越えているのですが、毎日乗っていることもありコンディションは極めて好調です。
僕のスペースギアは寒冷地仕様となっており、バッテリーが2つ積まれています。
豪雪地帯に住んでいる僕にとっては心強いですね。
しかし、ここ最近は基本的に朝は氷点下。
先日は寒波の影響で−15℃を下回る日が続きました。
こうなると、チョークを引いてエンジンを始動してみるも、セルモーターがキュルキュルいうだけで、なかなかエンジンがかかりません。
ちなみにスペースギアの場合ハンドルの右下についている「THRTOTTLE」と書かれたつまみがチョークレバーです。
チョークはエンジン内に入る空気の量を絞って、寒い日などにエンジン内で燃料が着火しやすくするための装置です。
いつもであればチョークを引かなくても一発始動してくれるのですが、−15℃ともなるとそうはいかないようです。
2.8Lディーゼルターボのモデルなので、基本的なエンジンの始動方法はセルを回す前にグローをたいて、グローランプが消えるのを待ちセルを回します。
ちなみに、スペースギアのグローはキーを「ON」の状態まで回すと自然に起動します。
起動している間はタコメータの下、一番左側に黄色いランプで電話線のようなコイルのマークが点灯します。※エンジンが温まっている場合は点灯しないこともあります。
ディーゼルエンジンの場合、エンジン内で燃料である軽油と空気を混合させそれを圧縮することで高温にし、着火させる仕組みになっています。そのため、エンジンの中が冷えきってしまっているとうまく温度が上がらず着火しないのです。
そのためグローランプというヒーターのようなものでエンジン内の温度を上げ、始動を補助する仕組みになっています。
つまり、普段一発で始動している車体であれば、寒い日にエンジンがかかりにくくなっている原因は温度ということです。
こんな時は、セルをキュルキュル回し続けてもバッテリーの電力を余計に消費してしまうばかりで、最悪の場合バッテリー上がりになってしまいます。
スペースギアのグローランプは通常であれば、ある一定の時間(長くても3秒程度)しかつかないため、グローランプが消えたら一度キーを「ACC」まで戻し、再度「ON」までキーを回しグローで温める。これを3〜5回ほど繰り返してから、セルを回してみましょう。
そうすると1回しかグローをたかなかった時に比べ、エンジンがしっかりと温まり、いつものように一発でエンジンが始動します。
寒い日の朝一は特に、しっかりグローで温めて、チョークを引っ張ってエンジンをかけるように心がけましょう。
ちなみにチョークはエンジンがかかれば、2、3秒である程度エンジンは温まるので、回転数が上昇したらすぐにチョークを元にもどしてOKです。
あまりずっとチョークを引っ張て空気の量を絞り続けると、今度は燃料の割合が濃すぎて、プラグかぶりの原因にもなりますので注意しましょう。
雪国でこそスペースギアの本領を発揮してもらうためにも、まずは始動から。
そろそろ30年近くが経とうとしている車だからこそ、特徴や癖を理解して長いこと乗り続けていきたいものですね。
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