「写真を撮るのが好き!」という方は多いと思いますが、現像や編集まではなかなか手が回っていないしていないという方も多いのではないでしょうか。
最近ではiPhoneをはじめとするスマートフォンのカメラ性能も向上しているため、デジカメの出番は少なくなっているかもしれませんが、レンズの倍率の柔軟性やデータの取り扱いなど、まだまだデジカメを使うことのメリットも多数あります。
デジカメで写真を撮るならやっぱりRAWデータでの撮影にもチャレンジしてみたいですよね。
今回はRAWで撮った写真をPCを使って簡単に現像・編集する方法について解説する前段階として、撮った写真の管理方法や編集に入る前に準備しておくべきものなどについて解説したいと思います。
(RAWやJPEGなどの違いについて詳しく知りたいという方はこちらの記事「写真|RAWとJPEGとTIFFの違いについて」をご覧ください)
現像とは
現像とは「撮った写真をプリントすること」と思っている方が多いのですが、明確にいうとその解釈は間違いとなります。
フィルムカメラが一般的だった時代は「現像1枚5円〜」みたいな表現をよく街中でも見かけたものですが、この場合の「現像」と言う言葉が表しているのは「現像+プリント」のことを指している場合がほとんどです。
デジカメの場合、生データであるRAWで撮った写真はそのままでは閲覧用として扱えないため、閲覧に適したファイルであるJPEGやTIFFといったデータへ書き出ししなくてはいけません。
その作業のことを「現像」と言います。
フィルムカメラの場合は現像するのに特殊な機器が必要だったため、一般の人が現像の作業をすることはほとんどありませんでした。しかし、デジタルカメラが一般的になってきた昨今、特殊な機材がなくてもPCさえあれば誰でも現像することは可能です。
準備しておくもの
デジカメとパソコンは手元にあることを前提として、これから現像の作業をするために準備しておく物を紹介します。
編集ソフト
画像編集に使われているソフトは今や山ほど巷にありますが、ここでは最も一般的編集ソフトであるAdobeのLightroom Classicを使った編集方法を解説します。
このソフトを使うことのメリットは下記の5つです。
- プロのフォトグラファーも使っている最も一般的なソフトのため、バグなどの心配が少ない
- 利用者が多いため、わからないことは検索すると解決するばあいがほとんど
- 細かな調整ができるので思った通りの編集が可能
- 同期機能で複数の画像を一括編集することが可能
- 複数台のPCで利用可能
ソフトの準備にはAdobeのアカウント開設と、有料ソフトであるため料金が発生してしまいますが、7日間の無料お試し期間もあるため、一度DLして使ってみて解約することもできます。
こちらの「フォトプラン(20GB)1,078 円/月 (税込)」が料金も比較的安くおすすめです。
Photoshopのソフトもこのプランで利用可能ですので、これから写真をビジネスで使っていこうと考える人には良いプランかと思います。
外付けHDD
デジカメで撮った写真を保管しておくためのストレージです。
デジカメに入れているSDカードにずっとデータを残しておくわけにはいかないため、ストレージは準備しておきましょう。
PC本体のストレージに保管することもできますが、PCのストレージ容量は基本的に半分以下にとどめておくことをお勧めしています。ストレージ容量が80%を超えてくるとPCの動きが著しく重たくなってしまい、写真編集どころではなくなってしまうことを避けるためです。
そのためにも外付けのHDDを準備しておきます。
外付けHDDも巷に山ほど種類がありますが、下記の条件を満たしているものがお勧めです。
- 2TB以上の容量
- 置き型ではなく、ポータブルの仕様
- 衝撃に強い
- USB3.2以上に対応しているか
データの管理方法として、「1年で一つの外付けHDDを利用する」ことを前提に考えるといいでしょう。
2022年のデータなど、テープを貼ったりして自分のデスクに保管しておくことで、後々「あの時の写真が欲しい」となった時に探す手間が省けます。そのため、写真を生業にしているわけでないのであれば2TB程度の容量があれば十分と考えます。
私が使っているもののリンクも添付しておきますので、参考にしてみてください。
リコンパワー ポータブルHDD 2TB 2.5インチ 外付け USB3.2 Gen1対応 (USB3.1 / USB3.0 / USB2.0 互換) IPX4 防水 耐衝撃 3年保証 ブラック
デジカメからHDDへ
デジカメで撮った写真はSDカードに保管されると思います。
その画像をまずHDDへ移しましょう。
HDDでのファイルの保管方法は自由ですが、おすすめのファイル名の付け方をご紹介いたします。
ファイル名
気がついたらいろんなファイル名が乱雑に並んでいたなんてことありませんか?
これは1つのルールを先に決めておくことで解決できます。
フォルダの名前は「YYYY.MM.DD.○○○○」に統一
- YYYYは西暦を半角数字で
- MMは月を半角数字で
- DDは日を半角数字で
- ○○○○は撮影シーンや案件などを半角英数字で
フォルダ名は半角英数で記載するのが基本です。
もちろん日本語で記載しても良いのですが、メールなどで共有する際に文字化けしてしまうのを防ぐためにも、半角英数字で記載する癖をつけておくことをお勧めいたします。
またフォルダの中の画像一枚一枚の名前も変更しておくことをお勧めしています。
その場合は「画像をすべて選択→名前の変更→フォルダ名」を行えば、フォルダ名の後に番号が順番に振られる形で、名前の変更ができます。
これで、いつどこで何を撮った写真か、すぐに判別でき、フォルダ内の整理もすることが可能となります。
今回は写真をこれから撮って編集していこうと言う人のために、前段階としての準備するものや、データを管理する上でのルールについて説明させていただきました。
まずはこのルールを守り癖づけるように心がけましょう。
ここまで準備ができたら次はいよいよ現像の作業です。
現像の作業についてはまた改めて、記事にまとめますのでお楽しみに。
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