前回、写真データの管理方法についてこちらの記事(写真|画像データの管理方法)で解説たせていただきました。
今回は画像データの取り扱いを踏まえた上で、その画像データを編集・現像する作業について解説したいと思います。
Lightroom Classic
前回も紹介しましたが、ここで解説する画像編集ソフトはAdobeのLightroom Classicについてです。
早速Lightroom ClassicをPCで立ち上げてみましょう。
このような画面が表示されましたでしょうか?
画像の読み込み
画像を読み込んでいきましょう。
画像の管理場所についてですが、外付けHDDに保管しておくことをお勧めしています。
こちらの記事「写真|画像データの管理方法」で、画像データの保管方法について詳しく説明していますので参考にしてみてください。
画像の読み込みボタンからでも、ファイルのドラッグアンドドロップでも構いません。
読み込みたいファイルに☑︎をつけ「読み込み」押すと選択した画像が表示されます。
画像の取り込みが完了したら、このような画面が表示されましたでしょうか。
画面右上の赤枠①の「ライブラリ」が選択されていることをご確認ください。
画面下の赤枠②の場所に、現在取り込まれている画像の一覧が表示されます。
その中から選択されている画像が画面中央の赤枠③に表示されていると思います。
現像手順
まずはライブラリで現像したい任意の写真を1枚選んでプレビューに表示させてください。
そして画面右上、赤枠①にある現像を選択します。
このような画面になったでしょうか。
この画面で編集をしていきます。
基本補正の調整
赤枠⑤の「基本補正」触っていくのですが、初めは全てカーソルがゲージの真ん中になっていると思います。
写真をどのような雰囲気にしたいかによっても編集内容は変わってきますが、今回はいわゆるバエる写真によくある明るくパキッとした写真に仕上げてみようと思います。
露光量やコントラストなどの項目を写真の赤枠⑤のように動かしてみてください。
この段階では各項目がどのような変化を与えるかは、さほど気にせず画像と同じように書く項目を調整します。
ディテールの調整
次に赤枠⑥を選択しディテールを調整していきます。
ディテールについても先ほどと同じように、各項目の変化具合というよりは下記の写真と同様にまずはカーソルを動かします。
いかがでしょうか。
前の画像の赤枠③で示した、プレビュー画面の左下にある、「YY」書かれたカーソルを選択してみると、上のように左に補正前、右に補正ごの写真が表示されます。
比べてみると一目瞭然ですね。
同期
同期という機能を使えるのがこのLightroom Classicを使う最大のメリットと言っても良いかと思います。
ここでいう同期とは、先ほど編集した1枚の画像がありますが、そこで行った編集と同様の編集を、他の写真にも反映させることができる機能です。
つまり、1枚1枚編集するのではなく、一気に複数枚の写真の補正を行うことができるということです。
まずは赤枠⑦で示した「コピー」を押します。
するとポップアップ画面で、編集項目が一覧になった確認画面が出てくるので、何も触らずに「コピー」を選択。
そして赤枠⑧のライブラリー内にある画像で、編集内容を反映させたい画像を選択し、赤枠⑨の「同期」を押します。
これだけ。
たったこれだけの作業ですべての画像に補正が反映されました。
書き出し
画面上部のタスクバーにあるファイルから書き出しを選択します。
書き出し場所
HDDから画像を読み込んでいただいていることを前提に説明していきます。
書き出し場所についてですが、読み込んでいる画像はHDDにある「yyyy.mm.dd.撮影シーン名」というファイル名のファイルから読み込んでいるとします。
同じHDD内に、画像を書き出すようにもう一つファイルを新規作成しておきましょう。
ファイル名は「yyyy.mm.dd.撮影シーン名.pic」とでもしておくのが良いと思います。
これは後々画像を探しやすくするためのルールなので、覚えておいてもらえると役に立つと思います。
ファイル設定
ここでどのようなファイルとして書き出すか設定します。
ざっくりですが、
- Web上やSNSなど画面上で見るための画像であれば→JPEGで画質低く
- 印刷物でA4程度のサイズまでであれば→JPEGで画質高く
- ポスターなど大型の印刷物に使いたいのであれば→TIFFで
という基準で選ぶといいと思います。
JPEGやTIFFの違いについてはこちらの記事「写真|RAWとJPEGとTIFFの違いについて」で詳しく解説しています。
これで「書き出し」を押せば完了です。
いかがでしたでしょうか。
写真の編集の細かな部分の解説は、あらためてしていこうと思いますが、この作業を覚えておけばRAWで撮った写真もJPEGやTIFFなどの取り扱いの出来るデータに変換するだけでなく、より雰囲気のある魅力的な写真を書き出すことが可能です。
写真を取り扱う人にとっては、最低限覚えておくべきスキルでもあるため、何度も繰り返し実践することで、技術を身につけましょう。
コメント