今日はストーリーの作り方について解説します。
ストーリーを作ると言っても、何も脚本家や作家だけが行う作業ではなく、また、何か言い訳をしたい時に考えるテクニックの話ではありません。
例えばあなたはやりたいことがありますか?今やっている仕事で成し遂げたいことはありますか?
「目的」を達成するためには筋道を立てて計画や作戦を立てる必要があります。
目的を言語化しよう
最近ではやりたいことが見つからないという悩みを抱えている人も多いと聞きます。
果たして本当にそうでしょうか?
「これがやりたい」とか「あれがやりたい」とか、具体的な目標がある人はなかなかいないかもしれませんが、たとえば「あの人に認めてもらいたい」とか「お金に困らない暮らしがしたい」とかそう言ったざっくりとした望みはあったりしませんか?
また、仕事においていえば管理職の立場の人からすると、部下のやりたいことや成し遂げたいことを、理解しておくというのは、マネージメントにおいて大変重要なマーケティングになります。
まずは、短期的でも長期的でも良いので目標や目的を言語化してみる作業をするだけで、スッと自分の中でのモヤモヤは楽になるものです。
結論からWhyとHowで自問する
目的というのはストーリーでいうところの結論になります。
たとえば結論を「金銀財宝を手に入れること」としたとしましょう。
その結論に対して「なぜ?」や「どうやって?」と自問してみるのです。
金銀財宝を手に入れたいのであれば、「どのように」手に入れれば良いのでしょうか?
ここでは「金銀財宝をたくさん持っている鬼を退治して手に入れる」としましょう。
では「なぜ」、鬼を退治しなければならないのでしょうか?
それは「生まれ育った村の人々から奪い取られた財宝であり取り返す」という理由があります。
では「どのように」取り返すのでしょうか?
1人だけの力では取り返すことは不可能なので、「仲間で力を合わせて取り返す」のです。
仲間が唐突に出てきてしまいましたが、ここまでで何の話をしているかわかった人も多いと思いますが、これは誰もが知っている物語「桃太郎」の話になります。
話戻しますが、では「なぜ」仲間(犬・猿・雉)は仲間になったのでしょうか。
そうです。「黍団子をもらったから」桃太郎にお供しているのです。
吉備団子は「どのようにして」桃太郎が手に入れたかというと「おばあさんが作って持たせてくれたから」ですよね?
「なぜ」お婆さんは桃太郎に黍団子を持たせたのでしょうか?
「天塩にかけて育てた桃太郎が、鬼退治に行くというので腹を空かせてはいけないと思い、持たせてくれた」のです。
そもそも、「どのようにし」てお婆さんは桃太郎を育てることになったのでしょうか?
「川から流れてきた桃を拾ったら、中から赤ん坊が生まれてきたから」育てることになったのです。
というように、物事にはすべて理由やきっかけがあります。
もっと細かく書くこともできますが、ここではざっくりとしたあらすじを作ることができれば十分です。
今の自分をストーリー立てて見返してみよう
誰もが知っている桃太郎のストーリーを解説しましたが、これは人の人生においても同じことができます。
今あなたが会社で働いているとします。
なぜその会社で働いているのですか?
答えは様々あると思います。
「就職活動で会社の取り組みに魅力を感じたから」
「インターネットに求人が出ていたから」
「友達の紹介で」
など理由があるはずです。
また、その理由にも「そのようにして就職活動するに至ったのか?」やそもそもなぜ「その大学に入ろうと思ったのか」など掘り下げてみるのです。
すると、今のあなたが存在している裏付けが、どんどんと明確になってきます。
「今は興味がなくても、当時は興味を持っていたためその選択をした」ということもあるでしょう。
全てはあなたの過去の選択によってストーリが作られ、今のあなたは形成されているのです。
未来もストーリー
今の自分が、過去の自分がしてきた選択によってストーリーづけられていることが何となく理解できたかと思います。
これは未来においても同じことです。
今後もあなたの判断によって自分の未来は切り拓かれていきます。
少なくとも幸せな人生にしたいと誰もが思っているはずです。
幸せな人生とは自分にとってどのような状態か?
その結論に至るために今やっていることは必要か?その課題に取り組めば結論へ近づくことはできるのか。
そう言った判断基準も持ちながら、自分の人生を俯瞰視して、目標の達成へのストーリーを作っていくことはとても大切なことです。
頭のいい人や仕事ができる人ほど、ついつい目の前の課題に集中してしまい、疲弊してしまうものです。
そんな時に目標や目的が言語化できており、今やっていることが目標に近づくための1ピースになっているかどうか、今一度考えながら日々を送るようにしてみてください。
1人でも多くの自己実現ができる人が増え、幸せな人生を送れる人が増えることを私は願っています。
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